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旅模様*

旅のあしあと&稽古場日記です   

『WæNDERING』最終日11/27

今、東京に向かう飛行機のなかで、これを書いている
機内にほかのメンバーはいない。ぼくひとりだ
おもえば五週間もいっしょにいたというのに
それももはや、一瞬にして夢のようになってしまった、
ほんとうにそんなことがあったのだろうか? と
心のどこかでは信じきれないところがあって、
鞄の底にころがった「ごっくん馬路村」の瓶がかろうじて
いっしょにいた事実を思い出させてくれる……。


帰ったらみかんをたべよう。


さて、昨日のあったことをいろいろ書くと、

やはり朝からの稽古。最終調整をして、本番にのぞむ。


メイク


メイク中の男子楽屋。


そうして本番。
やはり安定感がでていながらも、
要所要所であたらしい挑戦も。
細やかなところにまで神経のこもる演技、
やはり最終日らしい集中力の高まりです。


本番の時間もあっという間で、
気がついたら、終わってしまった!
これはみんながサインを書いたポスター。
今後美術館で飾られるそう!


よせがき


ちなみに、他にどんなポスターが飾られてるかというので、
いろいろあるなか、ぼくの気になったポスターをいくつか公開


過去公演


ポかリンの過去公演。
みなさんのサインも、もちろんあります


ク・ナウカ


ク・ナウカ公演のポスター。
今回もでている本多麻紀さんのサインも


ダムタイプ


ダムタイプ『OR』
ちなみに、あの『S/N』の映像上映を
さいしょにやったのはここらしい!


グラス


ミニマルミュージックの巨匠、
フィリップ・グラスのサイン!
ここにきてたんだなー


それで、舞台の撤収もおわって、ホテル近くの店で打ち上げ!


打ち上げ


焼酎をビールで割ったりとか
一気飲みのウェーブ「パド」っていうのとか
韓国文化の飲み方をしこたま
このあと二軒目にも行きましたが、
どうもぼくは一時くらいに撃沈。
朝七時くらいまでまで飲んでたひとらもいるらしい。
すげえな…


ところで、今回学んだこと色々

・強調したいときは二回言えばいい
「ビールビール!」「サウナサウナ!」など
強調して言いたければ、二回繰り返せばいい
とても単純なコミュニケーションのかたち

・「◯◯スタイル」という表現はすごい使える
「これは日本スタイルだ」「韓国スタイルだ」「高知スタイルだ」「俺スタイルだ」など
じっさい、使った頻度として「◯◯スタイル」ってかなり上位

・男は男である
国は違っても、男は男
だいたい会話することは同じなので、
ノリさえ共有すれば、1つたわれば10つたわる

・焼酎をビールで割ってはならない
知ってました

・高知におけるやなせたかしのフィーチャーぶり
車体全面アンパンマンの「アンパンマン電車」は予想していたけど、
山内一豊のキャラクター「かずとよくん」まではさすがに。
かずとよくん

・地方にも「演劇村」はある
いわゆる、客席の「ほぼ身内」状態。
「演劇好き」「演劇関係者」がほとんどを占め、
一般の「市民」のひとがあまり来ない。
今回がどれだけそうだったのかはわかりませんが、
(高校生とか、子供とか、たくさん来てくれたので
それはよかったとおもいますが)
打ち上げで現地のひとに話したところ、
「やっぱり、見たことあるひとは多かった」とのこと。
その人も演劇活動をしていて、そのムラ状況にうんざりしていたという
なんとなく印象として、首都圏ではムラ化していて、
地方ではそんなことないというのが、あったけど、
もちろん地方にもムラっていうのはありうる。
印象的だったのは、「東京だってそうですよ!」と話したとき、
「東京すらそうなのか」と言われたこと。

・ゆずは万能
汁物から、何から、ゆずさえ入れれば、ほら、気持ちは高知に

・人間は慣れる
高知にいて、ずっと同じひとたちと生活して、
ずっと演劇をつくっていくというの、
しかもこんなに長いのは、
やはり初めての経験だったし、
でもそれに慣れて当然みたくなっちゃったのが不思議。
これから東京での生活に復帰できるんだろうか…
いや、意外とこれもぺろっと戻るんだろうけど


(『WæNDERING』の稽古日誌もこれでおわりです。
読んでくださったみなさん、ありがとうございました。)


演出助手・カゲヤマ気象台


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  1. 2011/11/28(月) 22:35:04|
  2. WæNDERING
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『WæNDERING』公演二日め11/26

というわけで公演も二日めを迎えましたが、
まだ本番ちょくぜんにも稽古。
なんといったって、ワンダリング続けているので!


ケータリングのところに、
ふとみたらこんなものが。
ジュニョンさんのところに送られてきた、
本場韓国のキムチ!


キムチ


ちょう辛いの、
「日本のキムチは甘い」というの、納得。
辛味とうまみがしっかりあって、
さすが、おいしかったー。
しかし、後ほどこのキムチのにおいが
楽屋に充満、さらに
会場にも流れこんできてしまったので、
本番まえに換気&消臭、といって
ちょっとしたキムチ騒動に

しかしまたたべたい

それでこっちは、
昨日入った屋台のおばさんから
なぜだかもらっちゃった、ゆず!


ゆず


これは万能でなんでも入れておいしい。
ぼくはカップそばのスープに入れてみたら
それだけでなんだか上品なあじわいに。
ちなみに、この皮を霧吹きにいれて
「ゆずの香りでキムチを消臭」作戦を敢行したものの、
やはり本番のときまで香りはもたなかった…


本番まえ


本番は、やはり初日とはちがって
より安定感のでたところもあったり、
さてそのなかでどうやっていこうかといったところ。
お客さんの反応もさまざまだし、
やはり雰囲気は毎回ちがう。

それでも、毎回お客さんは、
ほんとうに、ちゃんと見ていてくれている。
正直いって、静謐なムードもあるし、照明もくらいし、
寝ちゃうお客さんもけっこういるかもなと思っていたけど、
じっさいみてみたらそうでもない、
食い入るようにみてくれている感じもあるし、
それぞれに驚きをもって楽しんでくれているよう。
こういう雰囲気はとてもうれしくなる


夜の公演の前に、
駐車場でかまきりを発見。


かまきり対カエル


かえる対かまきり。
意外とかまきりはかえるに怯えて逃げる。


カマキリの空


夕空に映えるかまきり。
これは衣装の工藤さんね。

さすがにちょっとつめたい風がふく、
それでも、かまきりよ、生きろよ、と
植え込みに逃がし、
かまきりのパワーをもらったので
我々は自信をもって夜の公演にのぞむ


夜の公演後には、
韓国の演出家、キム・ガンボ氏がアフタートークに。
いろんな町で演劇が社会に関わっていくこと、
日本や韓国のそれぞれの演劇的な状況などを
舞台上をあるきまわりながら
(それが今回のトークのスタイルらしい)
おふたりで話し合っていましたが、
歩きまわるトークとははじめて見た。
固くなってしまいがちなトークの雰囲気が、
なんだかそれだけでなごむし、
そのぶん話もスムーズに進むよう。
歩きまわることの効果ってのはやっぱりすごい


その後、みなさんとキム・ガンボ氏を囲んで
例のたたきのおいしい「藤のや」へ
やはりここの料理はブレない…
キム氏にも好評でした。


日付のかわるころホテルに戻り、
さて明日はもう最終日。
ワンダリングが今回どこまでいったのか、
それがいったん落ち着くのは、ようやっと明日
楽しみだけどさみしくもある



今日の反省:
だんだん本番中でもリラックスしてきたんだけど、
なんだかリラックスしすぎて、
気づくと変なかっこうでみてるの、
ふとして恥ずかしくなるからやめたい


演出助手・カゲヤマ気象台


  1. 2011/11/27(日) 00:51:34|
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『WæNDERING』公演初日11/25

さて、というわけで公演初日がやってきました

しかし朝からまた稽古、
昨日の通しを踏まえて、また
新しいシーンを構成します。
一度通せたということもあってか、
はたまた公演初日のテンションか、
昨日までのぎすぎすした雰囲気とはまた違って
遊びの余裕がまた、じゃっかんでてきたかも
というような空気のなか、
ちょっと、ふざけたようなシーンもできて、
いや、それの良し悪しとかより
とにかくこれでいってみよう! といういきおい
なにしろ今日は初日なので

ゲネプロを昼に終え、
またちょっと修正稽古をして、
あとは本番を迎えるのみ、
という、ときの、楽屋にて


楽屋


みんなコーヒー好きなので消費がはげしい。


開場まえ


いよいよ本番ちょくぜん。
劇場内では美術館のスタッフさんらがミーティング。
いよいよお客さんの来る緊張感たかまる


弁当


楽屋でお弁当をたべる明神さんを隠し撮りした。
和装なのは、明神さんの正装なのだ

(ちょくせつカメラむけると嫌がられるかもしれないので
鏡越しにこっそり撮影した、おこられるかな)


台本


ロビーではポかリンの過去公演の
テキストも販売しております!
あと、木並さんの音楽のCDとか
興味もたれた方はどしどし、買ってください!


てなわけでいよいよ本番。
ゲネにくらべて、リラックスした雰囲気で
でも締まった緊張感は保ちつつ、
お客さんといっしょに「ワンダリング」していくような
いよいよ、そのものが、ひとつのかたちになっていく、
どきどきと驚きを共有できたかんじっていうのは、
あるなー、あるなーとかんじておりました


終演後


終演後も舞台美術をまじまじと見たり、
いろいろと話し合ったり、
なかなか帰らないお客さんたち。
「交流の場」としての劇場が
こうやってある、ていうのはすごくいい。
テストの近い高校生たち、がんばれー


初日乾杯


そうしてその後ロビーにて乾杯!
関係者、お客さんもまじえてわいわい。


乾杯


館長に深々と頭をさげるベクさんとギウォンさん


乾杯


もりあがる会場。
右奥には今日のアフタートークゲストの、
鳥の劇場の中島諒人さんも写っています


ひとまず幕を上げた『WæNDERING』ですが、
これからまだまだ形をかえていきます。
明日も稽古してから本番が二回。
ぜひぜひ体感しにきてくださいー


今日の反省:
じぶんと高校生の距離感をはかりかねている


演出助手・カゲヤマ気象台


  1. 2011/11/26(土) 01:07:45|
  2. WæNDERING
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『WæNDERING』11/24

高知もだんだん寒くなって参りました。
朝より、稽古。なにしろ、明日は本番なのです。

昨日の日記にも書きましたが、
昨日の段階で、構成できていたのは
全体の約半分くらい。
それから残りのぶぶんを、
今日いっきにつくります


稽古1



今まで共有していたところから、
さらに解体し、新しいイメージを加え、
それからさらに、色々発見しながら
また新しいものを見つけていく。
意外な発想は、面白くもあれば、
ときに道を見失う、危険性もある。
なにしろ明日は本番なので、
面白いものを取り入れていきながら、
それでも道は守らなければならない。
みんなでその道を守っていくようなスリルもある。


稽古2


そうして、ばたばたと夜になり、
なんとか最後まで構成しおわることができました。
夕食の休憩を挟んで、通し。
初めての本格的な通しで、
たくさんのスタッフさんの見ているなか、
音響、照明も入って、
ほぼ本番に近い仕様。
通すことで、今まで見えなかったような
色々なものがみえだす、
なんだか今までとまったく違うパフォーマンスような、
そんな印象さえある。


通しを終えて、「成功を確信しました」と明神さん、
まだ修正するところや、
付け加えるぶぶんもある、
けど、おおくのスタッフさんがうなづき、
ようやっと、なにか生まれでたような
そんな感覚が、ある。


稽古3



ふと思ったのは、
「美というものは、とてもわかりやすい」ということ。
「美しい」ということで、おおくの人は、それで全部が納得できる。
もちろん、その美をそこに感じないひともいる。
それは人それぞれなので、あたりまえのことだ。
「美しいらしいけど、べつに打たれない」というのも、ある。
けど、「美しいものが、すばらしい」というのは、
誰もが容易に理解できることで、
芸術というのはその「美」をもとめたものなのだ、というのは
非常にわかりやすい、一般論だ。
そこでは、それを美しいと感じられるかぎり、
それはその人にとって価値がある。
たんなる「美」でないものは、一般論の範囲をこえていく。
(もちろんその「美」には「醜」なる「美」とかもふくめ)
しかし、「美」というものは、非常にわかりやすい。



今日の反省:
明日もがんばる


演出助手・カゲヤマ気象台
  1. 2011/11/24(木) 23:35:34|
  2. WæNDERING
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『WæNDERING』11/23

舞台もできあがってきて、
いよいよ会場での稽古。
照明や仕掛けも入って、
イメージとのすり合わせ、調整の作業。


のれん



やはり稽古場では成立していたところが
成立しなくなってしまったり、
逆に、稽古ではぜったい思いつかなかった
遊びがはじまったり。
今日いちにちで、頭から順番に整えていく。


はしご



調整できたところで、だいたい
全体の半分くらい。
これから、まだ大きく変更していくところもある。
明日いちにちが勝負。
それだから、全体像がどこまでなるだか
たぶん本番になるまで、誰もわからない。
その現場に、大勢のひとに
ぜひ居合わせてもらいたいものです。


膝まくら


膝枕の連鎖


やっぱり、舞台が組み上がると
空間の感覚がぜんぜんちがう、大きさは
たしかにこの一週間、実寸でやっていたけど
光や装置による、高低の落差、みたいなものは
やっぱり想像よりずっと大きいスケールになっていて、
きっと、この空間に入っただけで、
お客さんもワクワクしてくるはず。
それだから、遊ぶための「場」として
この空間が与えられたのだ、っていうのは
とても説得力をもってきているし、
ここからならどこまでもいける! 感ていうのは、ある。
複数の要素があいまって、ようやっと
「遊ぶ」っていうことが、ここにきて
できてきたような感じがあるし、
そのことは明神さん本人も実感していた。
たぶん、「楽しさ」みたいのじたいが、
なんだか、初めてほんとうに感じられたかもしれない! という
そんなところのものが、あるわけで、
だから、明日、この「遊び」が
どういうふうに展開して、どこに収斂していくのか、
最後の稽古なので、いよいよ。


水




★みょうじん語録



「それぞれのパーソナリティがでてなかったぶぶんを、ここで出していきたい」


今回のパフォーマンスは、いっけん
よくわからない無機物か生物だかわからないようなところがあるけれど、
パーソナリティは必要、ではある。
というのも、たとえばあるパターンを
色々に変奏しながら繰り返したい、とか
あるひとつの対象に対して、
色んな視点をもたせて立体化させたい、とか
そういったばあいに、
いちいちを俳優に指示し、全体を
組み立てるように構成していくよりは、
それぞれに「パーソナリティ」というシステムを与え、
自発的にその多様性を構築させたほうが、はるかに楽だし
矛盾も発生しにくい。なぜかといえば
そこでとられるような「パーソナリティ」は誰もが納得できるものだからだ。
いっけん、「パーソナリティ」を与えるというのは
それだけの「自由」を与えるというふうな
印象があるかもしれないけれど、
じつはかなり合理的なシステムである、
とぼく個人は勝手におもっている。
でも、そのシステムは、冷たくはない。


今日の反省:
そろそろ野菜ジュースに頼ろうかという
なんだかそれがじぶんの弱い心のようにおもえて


演出助手・カゲヤマ気象台
  1. 2011/11/23(水) 22:34:49|
  2. WæNDERING
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『WæNDERING』11/22

いよいよ劇場入り!
というわけで、舞台上では着々と
仕込みが進んでおります。
衣装の工藤さんも、美術館の創作室で
衣装の最終作業をおこなっています。
いままで想像でしかなかったものが、
一気に目の前にあらわれてくる。


舞台1




スタッフさんの作業するなか、
ホワイエではこちらも最終段階の稽古。
明神さんの構成してきたイメージを
ラストまでかたちづくっていきます。


稽古1



稽古場もせまいので、
本番のように動くことができず、
だから段取りをつけていく稽古。
とりあえず、かたちづくったけれど
まだまだ、作品にはならない。
このかたちをいかに、作品として
仕上げていくかが明日からの勝負!


稽古2



それでも、なんだいって、
明神さんのやりたかったこと、イメージは
めいっぱい詰め込まれているし、
役者さんもどんどん、「ワンダリング」について
おもいおもいのものを持ってきている。
本番直前で、集中力もさらにあがり、
ますます全体で没入していくさま、
焦りやいらだちもありつつ、
でも、これやるしかない、だって高知にきているんだし
というので、もう来週には東京に戻っているのかとか考えると
なんだか、すごく不思議な気持ちがするのです
もはやすっかり高知の空気になじんでしまった
だから高知の空気の公演になるはずです。


装置



★恵篤さんの至言


「上がりがないのが、ワンダリングだとおもうんだよね」

「上がり」っていうのは双六とかでいう「上がり」で、
つまり、あるシーンを「上がり」にしたいという話になっていたとき、
恵篤さんの言ったひとことで、
つまり「ワンダリング」していくのに、
「ゴール」とか「達成」というのは、ない。
そういうものがあるっていうことは
そこに向かって歩いていたということであって、
そうやって道が決められてしまうようなもの、は
そもそも「ワンダリング」とは呼べない。
さて、それでは、明神さんは
「ワンダリング」を取り違えてしまっていたのか?
というのに、そうでもないと思う。
明神さんの言っていた「上がり」というのが、
そこに行きさえすればハッピーエンド、といったような
定められたゴール、ではないとすれば、
それはもしかしたら、思いがけず獲得した何か、かもしれないし
忘れていたけど思い出したなにか、かもしれないし
とにかくそれがどういったものかはわからないけれど、
なんらか、「ワンダリング」のなかで、
「これだ」「これかも」「これは?」と思えるような
でもそれはワンダリングしなければ見つからなかった、なにかなのだと思う。


今日の反省:

いいかげん寒いんだよ、
カーディガンの上にジャージって、
中学生じゃないんだから…


演出助手・カゲヤマ気象台
  1. 2011/11/23(水) 00:07:13|
  2. WæNDERING
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